更新日:2026年10月7日

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GitLab Transcend: 信頼できるスピードで本番環境まで届ける

Transcendで発表したGitLabの新機能をすべて紹介します。提供を開始した機能、今後登場する機能、そして使い始めるための手順をまとめました。

GitLab Transcendでは、エージェント型ソフトウェアエンジニアリングを支えるアーキテクチャの4つのレイヤー、すなわちエージェントオーケストレーション、データとコンテキスト、DevOpsワークフロー、ガバナンスとセキュリティのすべてにわたり、12を超える発表を行いました。リプレイを視聴するか、提供を開始した内容と新機能を有効化する方法を以下でご確認ください。

発表内容一覧

発表内容提供状況概要
ゴール駆動フロー(/goal)今月GA提供開始ソフトウェアライフサイクルの各段階で待たされることなく、レビュー、テスト、スキャン、承認まで変更を一気に進めます。
カスタムフローGA提供中エージェントを連結し、チームが既に実践しているソフトウェア開発プロセスに合わせられます。
GitLab for Slack今月GA提供開始チームが日常的に使っているチャンネルから、エージェント型フローを起動できます。
MCPサーバー今月GA提供開始AIツールやアプリケーションを、同じポリシーのもとで安全にGitLabのワークフローへ接続します。
オープンウェイトモデルGA提供中GitLabホスト型のGLM 5.3、Kimi K3、MiniMax 3により、低コストなワークロードでも遜色ない性能が得られます。
GitLab Orbit来月GA提供開始ソフトウェアライフサイクル全体のコンテキストグラフにより、リトライを最大45分の1に抑えて必要な知識をエージェントに届けます。
Duo Agent Platform Impact Analytics早期アクセスAI投資のコストと効果を、チーム別、タスク別、モデル別に把握できます。
クレジットと使用量のコントロールGA提供中サブスクリプション、グループ、ユーザーの各単位で上限を設定し、AI支出のアラートを受け取れます。
GitLab Artifact Centralベータすべてのパッケージとコンテナに、ソースコードとCIの隣で統制された置き場所を用意します。
GitLab Dependency Firewall早期アクセスリスクのあるパッケージがビルドに届く前に、ブロック、隔離、警告を行うルールを設定できます。
GitLab Secrets Manager今月GA提供開始ビルド時のシークレットを必要なジョブだけにスコープし、ワンクリックで失効させられます。
GitLab Security Standard本日提供開始5つの段階でソフトウェアファクトリーを堅牢化し、エージェントが自律性を獲得していける状態をつくります。
Claude Mythos 5および5.1による新しいフロー来月GA提供開始GitLab Duo Agent Platform上の新しいセキュリティフローで、脆弱性の発見と修正を進められます。

ソフトウェアライフサイクル全体にわたるエージェントオーケストレーション

現在のエージェント型ワークフローでは、どの工程も次に進む前に人の承認を待っています。

ゴール駆動フローは、与えられた目標を起点に、レビュー、テスト、セキュリティスキャン、承認までを一気通貫で実行します。起動はDuo CLI、ヘッドレスモード、エージェント型チャットのいずれからでも可能です。カスタムフローを使えば、エージェントを連結してチームが既に実践しているプロセスをそのまま再現できます。GitLab for Slackなら、会話が起きているまさにそのチャンネルからフローを開始できます。MCPサーバーは、外部のAIアプリケーションやコーディングエージェントが、自社のエージェントと同じポリシーのもとでGitLabインスタンスへ安全にアクセスするための入り口です。

GLM 5.3、Kimi K3、MiniMax 3といったGitLabホスト型のオープンウェイトモデルは、基盤モデルを必要としないワークロードに低コストな選択肢をもたらします。タスク完了率が同等でも、オープンウェイトモデルの組み合わせによっては、1 GitLabクレジットあたりのモデルコール数が同等クラスの基盤モデルの最大8倍に達します。

人とエージェントの推論を支えるデータとコンテキスト

エージェントはタスクのたびに同じコンテキストを導き出し直しており、それがリトライとトークン消費を押し上げています。さらにAIのコストとROIを一貫して可視化できなければ、投資が成果につながっているかどうかも判断できません。

ソフトウェアライフサイクル全体のコンテキストグラフであるGitLab Orbitは、エージェントの精度を高め、リトライを最大45分の1に削減します。トークン消費も最大4.5分の1となり、エージェント型ワークフローのコストを実質的に引き下げます。ベータ期間中、Orbitは3,500を超える組織で利用され、28万件以上のクエリが実行されました。

Duo Agent Platform Impact Analyticsは、AI投資のコストと効果をチーム別、タスク別、モデル別に示します。クレジットと使用量のコントロールでは、サブスクリプション、グループ、ユーザーの各単位で上限を設定でき、支出が50%、80%、100%に達した時点でアラートが届きます。設定した上限に到達すると、利用は自動的に一時停止されます。

エージェントスケールに対応するDevOpsインフラストラクチャ

リリースされるものの大半は、チームが自ら書いたコードではありません。オープンソースパッケージ、ベースイメージ、各所から取り込まれたライブラリを組み上げたものです。チームごとに独自のレジストリを運用していると、何を公開し何をリリースしたのかを確認できる場所がどこにもなくなります。

6月に開催したTranscend Londonでは、コーディングエージェントによるマシンスケールの実現を支える次世代ソースコード管理ソリューションを発表しました。マシンスケールの次の課題は、コードの先、つまりビルドを作成する工程にあります。

GitLab Artifact Centralは、チームごとに分かれたレジストリを、ソースコードとCIパイプラインの隣にある単一の公開・取得先へと置き換えます。Maven、npm、Docker、OCIの各パッケージをCIパイプラインから直接公開・取得でき、PyPIとNuGetはGAの時点で対応予定です。Artifact Centralはソースコードと同じIDと権限を利用し、仮想リポジトリ、CI/CDのネイティブ認証、完全なビルド来歴(プロベナンス)を備えています。初期の結果では、他のツールと比較して総保有コストがおよそ50%低く抑えられています。

一元的な適用によるガバナンスとセキュリティ

エージェントはマシンスピードでパッケージコンポーネントをビルドに取り込むため、リリースするものを人手で守り切ることはもはや不可能です。この隙を放置すれば、顧客に影響が及ぶ前に食い止めるのではなく、脆弱性をそのまま本番環境へリリースしてしまうリスクを抱え、その説明責任も負うことになります。

早期アクセスとして提供を開始したGitLab Dependency Firewallでは、パッケージの経過期間、脆弱性の深刻度、悪意あるパッケージの検出、ライセンスコンプライアンスにルールを設定し、ブロック、隔離、警告のいずれかのアクションを既存のレジストリ上で適用します。GitLab Artifact Centralと直接連携するほか、JFrog ArtifactoryおよびSonatype Nexus Repositoryとも互換性があります。

ビルドの数が増えると、別のリスクも浮かび上がります。誰も保護していないローカル開発環境のビルド時シークレットをエージェントが引き継ぎ、そのままCIパイプライン全体で使い回してしまうという問題です。GitLab Secrets Managerは、ビルド時のシークレットに唯一の置き場所を与え、必要なジョブだけにスコープします。認証情報が漏洩した際はワンクリックで失効でき、独立したVaultを運用する場合と比べて最大50%のコスト削減が見込めます。

エージェントがマシンスピードでコードを書き、リリースできるようにしたのと同じAIモデルは、既存の弱点を発見し、つなぎ合わせ、悪用する行為もまた高速かつ安価にしました。GitLab Security Standardは、エージェント型ソフトウェア開発を評価し堅牢化するための5つの段階を示します。すべてのアクターのアクセスを認可すること、ワークスペースとその入力を隔離すること、成果物を判定するチェック自体を検証すること、検証したものだけをリリースすること、そして異常の兆候を察知したときに素早く対応すること。いずれもポリシー、監査、オーナーシップという土台の上に成り立っています。詳細な内容は標準の全文をご覧ください。

近日中には、AnthropicのClaude Mythos 5および5.1がGitLab Duo Agent Platformの新しいセキュリティフローを支えます。承認済み環境を利用する組織は、攻撃者が脆弱性を発見し悪用するよりも速く、発見と修正を進められるようになります。

GitLab Flexという購入方法

エージェント型ソフトウェアエンジニアリングでは、人員数、クレジットの消費量、新しく登場する機能を半年先まで見通すことが困難です。GitLab Flexなら、年間のコミットメントを1本結ぶだけで、GitLabの新機能がリリースされるたびに追加の調達手続きなしで利用できます。シート数とGitLabクレジットによるAI支出の配分も、ニーズの変化に応じて月単位で組み替えられます。

まずはここから

  • GitLab Duo Agent Platformを有効化する: 既存のお客様は、サブスクリプションに含まれるクレジットを使って今日から始められます。新規のGitLabトライアルにも30日間のアクセスが含まれます。エージェントの効率をさらに高めるには、GitLab.com向けのGitLab Orbitベータを有効化してください。
  • GitLab Security Standardを採用する: GitLab Ultimateは無料トライアルでお試しいただけます。Secrets ManagerのトライアルはUltimateおよびPremiumのお客様がご利用いただけます。GitLab Artifact Centralはベータとして公開中で、Dependency Firewallは早期アクセスをリクエストできます。
  • GitLab Flexで投資対効果を高める: 年間のコミットメント1本でGitLabの新しい技術を追加の調達手続きなしに利用でき、シートとGitLabクレジットへの支出配分を月ごとに組み替えられます。
  • GitHubからの移行をお考えの場合は、専用の移行ツール、カスタム移行サービス、そして3年契約のお申し込みでGitLabを1年間無償でご利用いただける特別オファーにより、ご自身のペースで移行を進められます。

そして今すぐ開発に取りかかりたい方は、AnthropicおよびGoogle Cloudと共催する3週間のハッカソン「Life after code: the path to production at the speed of imagination」にぜひご参加ください。

どこから始めても、たどり着く先は同じです。エージェントが作業を加速させながら、あらゆる変更が信頼できる状態に保たれる、統制されたソフトウェアファクトリーの基盤がそこにあります。

皆さまが次に何を生み出すのか、楽しみにしています。

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